Chicago WIG
奇跡のしょいごこちに驚け!
ミスターアイザックのハンドメイドバッグ。
アメリカ シカゴから、アイザック グリズビーがおくる、ハンドメイドのサイクルバッグブランド。すべてのアイテムは、一点一点彼ひとりで裁断、縫製している。
16歳からテーラーとして働いていたアイザックがつくるバッグは、
プロのメッセンジャーも絶賛の機能性と耐久性を誇る。
誰もが驚く奇跡のしょいごこちのバッグ類は、絶対におすすめ。
アイザックのちょっとしたプロフィール。
アイザックにとって、サイクリングと裁縫は、幼いころから常に生活の一部だった。
アパレルデザイナーの母親とアーティストの父親との間にうまれたアイザック少年は、
6歳のときすでに、72㎞の道のりを自転車で走破したり、
ハロウイン用のコスチュームを自分縫製したりする、スーパー小学生だった。
大人になって、大工や仕立屋のようなことをして生計をたてていたアイザックは、
やがて、友人たちに頼まれて、メッセンジャーバッグの改良なんかもするようになっていた。
かばんのストラップを付け替えたり、ポケットを追加したりする改造も朝飯前。その出来映えに感動した友人たちは、
当然のなりゆきで彼にすすめた。
「アイザック、ぜったい才能あるって。いっそのこと、いちからバッグつくってみたらどう?」。
無責任にはなった友人たちのひとことは、彼にとって目から鱗。でやってみたら、まさに天職。
かくして、彼は、自転車と裁縫という幼い頃から持ち続けた二つの情熱を融合させて、
サイクリストバッグの専門ブランド シカゴウイッグを立ち上げた。それが2003年のこと。
半年で1000以上のオーダーがくるほどの人気Shopとなった現在でも、それをぜんぶ一人でオペレートしている。
おかげで、世界中からやってくるオーダーに応えるため、彼は、週52時間もミシンの前をいったりきたりしている。
いまや、彼のバッグは、32の国々へと渡り、世界中の自転車乗りたちの背中をほっこり温めている。
にしても、なぜWIG(かつら)?ってたずねてみても、「想像にまかせるよ!」
かつらショップと勘違いしたひとからの電話も少なくないらしいが、そこのところは、甘んじてうけているらしい・・・。
一番ポピュラーなアイテムは、「ピープルズバッグ」。
ヘビーデューティーナイロンでつくられた、超機能的な近距離移動用の比較的コンパクトなメッセンジャーバッグだ。
「頭に浮かんだアイデアは、なんでも書きとめて、とにかく創ってみるんだ」というように、
他にも、もっと大きなサイズのメッセンジャーバッグ、バックパック、ヒップサック、グローサリーバッグ、
ニッカーズなど、思いついたアイテムを次々に形にしている。もちろん、ぜんぶ彼自身によるハンドメイド。
アイザックいわく、「物々交換は、もっと楽しいよ」
「自分たちのパンツをニッカーズに仕立て直してくれって持ってきた連中がいたんだ。」
「僕はすかさず言ったよ。じゃ半ダース持ってきてって」
「それから僕は20分でそいつを仕上げて、
そのあとは、彼らがもってきた半ダースのビールで、みんなでわいわいやったってわけ」
もし、彼が望めば、人を雇ったり、会社を設立したり、もっとおおきなビジネスにすることもできるだろう。
でも、アイザックは、いくら忙しくなっても、自分ひとりでできる範囲をきっちり守るってスタイルをちっとも崩さない。
ビジネスマンじゃなく、アーティストでありたいという彼は、だから、現在でも、たったひとりで黙々とミシンを踏み続けている。
「たくさんお金を稼いで、それでなんになるって思うんだ? リッチになりたいっていうような夢はないなぁ。
だって、そういうことが、僕の人生をどれだけよくしてくれると思う?」
「たずねてくれた人々のために、寸法を測りバッグをつくる。
彼らがそれを背負って、道を走っているのをみるとき、僕は、ほんとうに満ち足りたきもちになるんだ」
彼のバッグには、工業製品にはない、えもいわれない温かみがある。
きっとその温かみが、奇跡のしょいごこちを生むのだろう。
数字で知るアイザック君
16:テーラーとして働きだした年齢
7.5:彼がピープルズバッグをつくるのにかかる時間
0:彼が所有する自動車の数
10:ここ一年で彼の手元を過ぎて行ったバイクの数。「乗っているバイクにあきると、友達のやつと取り換えたりするからね」
300:いまのっているバイクの価格(もちろんUS$でね)。「ぼくがみつけたなかでも、一番安いフィクスドギアバイクじゃないかな」